怒りの感情で悩む方向けの記事まとめ
プロアスリートを指導するメンタルトレーナーが伝える、感情との向き合い方コラム。
怒りの感情はわかっていても抑えられずに、全部出してしまってから後悔する、という方も多いです。
経営者、ママ、スポーツ指導者、様々な立場から怒りの感情についてコントロールしたいというご依頼をいただきます。
過去の記事はこちらから。
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子どもに対してイライラしてしまう人の特徴と改善方法
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また、すぐに怒る上司や親、指導者がいて苦しくなってしまう人向けの記事はこちら。
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一般的に言われる「アンガーマネジメント」では、怒りの感情は長続きしないから数秒我慢して怒りの感情が通り過ぎるのを待ちましょう、というのがスタンダードです。
しかしそれは、何も解決していないことに気付いているでしょうか。
なぜその出来事に怒りを感じたのか。
それは自分自身の心の中にしかありません。
いくらその場の怒りをやり過ごしたところで、また別の人や場所で同じように怒りが湧いてきて、その都度数秒我慢するだけで良いのでしょうか。
それが本当に怒りを「マネジメント」していると言えるのでしょうか。
我々は、どんな感情にも意味があり、「自分を知るヒント」であると捉えています。
だから怒りが湧いたとき、部下や子どものせいにするのではなく、なぜその現象に自分は怒りを感じるのか、という根本的な部分を考えます。
例えば報告ができない部下に怒りが湧いたなら、
「報告をすることは当たり前」だと考えている自分がいます。
「いや、そりゃそうだろ」と思った経営者の方がいるかもしれません。
しかしそんなことはありません。
部下をコントロールしようとすればするほど反発をもらうのは心理学的にも脳科学的にも説明できます。
こちらが勝手にコントロールしようとして(自覚はないことが多いけど)、コントロールできない現実に対して怒りを感じている。
自分で怒りの原因を作っていることは見ないようにして部下のせいにしているだけだ、と気付けると解決策が変わります。
親子の関係、上司との関係も同じです。
子どもに言うことを聞かせたい親が、言うことを聞かない子どもに対して怒りを感じている。
上司は部下を育てて当たり前だと思っている人が、思うようにさせてくれない上司に怒りを感じてる。
子どもをしかりつけて言うことを聞かせても、別の形で同じ怒りが湧いてきます。
裏で上司の愚痴をいくらいっても、また何か言われたら怒りが湧いてきます。
いくらその場の怒りを鎮めてごまかしても、結局何も解決していないのです。
怒りが湧いてきた対象に対して意識を向けるのではなく、
なぜ「自分が」怒りを感じたのか。
ここに意識を向けてみましょう。
そこにはきっと、これまで自分では気づかないようにしていた隠された想いがあるはずです。
怒りを感じた相手を変えることは無理です。
でも、怒りを感じた自分を知り、変わっていくことはできます。
怒りのコントロールにおけるゴールは、
同じ出来事が起きても怒りを感じなくなること、です。
決して、今の怒りを無理やり鎮めることではありません。
怒りを感じている自分に気付き、その理由を知り、そして手放す。
このプロセスをたどることで誰でも余計な怒りで我を忘れて後悔するようなことがなくなります。
目の前の出来事に一喜一憂せず、自分の感情に丁寧に向き合っていきましょう。
一人では難しい、という方は専門家による体験セッションもございますのでご検討くださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人
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株式会社syn
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