自分は何もできない、と感じる方へ
プロアスリートを指導するメンタルトレーナーが伝える、感情との向き合い方コラム。
今回は、『自分は何もできない』と感じる方向けの記事となります。
自分は勉強も運動もできないし、、、
兄妹は何でもできるけど私は、、、
職場でも私は失敗ばかりで、、、
と悩む人たちには実は共通点があります。
今回はその共通点を考え、改善方法までお伝えします。
当てはまるなという方は最後までお読みください。
自分は何もできない、と悩む人は多いですが本当に何もできないという方はほとんどいません。
ちゃんと仕事をしていたり、自分で考えて行動していたり、家族がいたり、他者から見るとちゃんとできることがあるのになんでそう感じるんだろう、と思うような人たちばかりです。
周りから〇〇さんはこんなこともできるし、こんなこともいつも助かってるよ、と言われても『それは誰でもできることだし』と否定します。
まるで『わざと自分のできないところ探し』をしているかのように振る舞います。
なぜそのようになってしまうのでしょうか。
それには心が作られてきた過程にヒントがあります。
(詳しくはこちらも参考に)
幼少期から兄弟や他の家の子と比較され、『自分は何もできないのだ』と感じるような日々を送ってきていることが多いです。
だから大人になってからも同じ思いを繰り返します。
いつも自分は何もできない、と思っていないといけないと思っているからこそ、自分が他者よりも劣っているところを探しては『ほらやっぱり私には何もできない』と思っています。
今の学校や会社、家族内であなたがいくら自分は何もできないと感じていたとしてもそれは今の環境の問題ではありません。
幼少期の経験が今のあなたの感覚を作っています。
ではどうすればよいでしょうか。
まずは幼少期の経験から作られてしまった価値観であることを受け入れること、これが改善するための第一歩です。
しかしほとんどの人はそれを受け入れられません。
私の家族はそんな感じではなかった。
家族のことを悪く言わないでほしい。
本当に自分だけが何もできなかった。
このような言い訳を並べては自分の価値観の原因が幼少期にあることを受け入れられません。
逆説的になりますが、これを認められないからこそ今悩んでいるとも言えるのです。
原因から目を背け、なんとか今の問題だけを解決すれば良い、と思っている限り必ず何度も繰り返します。
それでも自分の幼少期に原因があるとは思えない、という方はまず紙に書き出してみてください。
両親に対してどう感じていたか、兄弟に対してどんな葛藤があったか、そしてそれを自分で分析せずに友人や誰かほかの人に見てもらってください。
これはなぜかと言うと、自分で分析しようとすると絶対に自分に都合の悪いところは無意識に見えなくなります。
だから家族と全く関係ない他人に見てもらうことが大事なのです。
他人から見るとそれは明らかにひどい環境だったり、疑問に思うようなことをされている、ということがとても多いです。
そして誰かに言われたことを、まずは『否定せず』に聞いてみましょう。
事実がそうではなくても良い。仮にそうだとしたらどうだろう、くらいの気持ちで話を聞いてみてください。
そうすると先ほど書いたような、『自分は何もできない』といつも思わされていた日々があったことに気付くはずです。
気付いて、受け入れること。
この過程で様々な心の変化があるはずです。
変化している感覚を大切にしながら、ただ『できないところ探し』をしているだけの自分を見つめてみましょう。
それでも一人で過去の苦しかった出来事に向き合うことはとても嫌な気持ちになるし、苦しい作業です。
寄り添わないメンタルトレーニング®では、3回のセッションを通して今の悩みの根本に向き合い、そして新たな行動をしていくためのセッションをしています。
一人では向き合えない、と感じる方はぜひ体験セッションからお申し込みください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人
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株式会社syn
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