怒りがこみ上げると自分でも止められなくなる人の特徴、改善方法
プロアスリートを指導するメンタルトレーナーが伝える、感情との向き合い方コラム。
期待している部下ほど厳しくしてしまう。
些細なことで「なんでそんなこともわからないの」とイライラする。
当たり前のことができない人にすぐ怒鳴ってしまう。
そうして怒った後にやりすぎてしまったなと反省するけれどまた繰り返してしまう。
今回はそんな方の特徴や改善方法についてお伝えしていきます。
一般的なアンガーマネジメントを勉強しても上手く改善されなかった、という方はぜひ最後まで読んでみてください。
このような方は怒っている最中にも怒っていることを自覚しているのに止められない、という感覚になっている方が多いです。
落ち着いてから振り返ると、またやってしまった、と後悔する。
それを何度も繰り返してしまっています。
怒りをエネルギーにしているので経営者や管理職など実績がある方が多く、怖いけど仕事がすごくできるというのも特徴の1つとして挙げられます。
当たり前のことを高いレベルでできる、人よりも努力できる、結果にこだわって物事を進められる。
だからこそ社会的に成功していることが多いですが、それを他者にも求めてしまうためできない人に対して怒りがこみあげてくる。
その原因は幼少期にあります。
両親、もしくは父か母のどちらかがすごく厳しく、結果を求められていたのではないでしょうか。
さらに厳しい指導の全てが自分のためにしてくれていたから感謝している、もしくはあれはしょうがなかった、という感情ではありませんか。
自分が本当は苦しかったことを押し殺して、嫌だったなんて思わないようにして、これまで生きてきた。
こうして育ってきた子は、苦しかった日々が間違ってなかったと証明するために他者に対しても無意識に厳しく接してしまいます。
私もこうやって育ててもらって、今こうして成功しているんだからあなたも同じようにやればできる。
できないときには自分が親にされたように厳しく接する。
これが怒りが込み上げてきたときに自分でも止められなくなる原因です。
自分がされてきたことを部下や子どもにすることで自分がされたことが正しかった、間違ってなかったんだと証明しようとする行為なのです。
もちろん本人はそれを証明するために怒っているなんて自覚はしていません。
(無意識の行動を深層心理といいます。詳細はこちら)
ではどうすればよいでしょうか。
大前提は、本人がそんな自分が嫌で『変わりたい』と思っていることです。
周りから見て、あの人変わった方がいいのにな、と思っても本人が変わりたいと思っていなければ変わることはできません。
もし自分が変わりたいと思ったら、最初にやることは幼少期の出来事がしょうがないことではなかった、と自覚することです。
両親からの厳しい指導が、本当は苦しくて、嫌で、怖かったんだと自覚すること。
それがしょうがないことだったと思っている限りは、何度でも繰り返してしまいます。
たとえどれだけ厳しい指導のおかげで今の自分があって、自分が成功してきたという事実があったとしても、それが嫌だったんだと認めることが何よりも大切です。
認められたら、その繰り返しにブレーキを踏めるようになります。
「あ、また私は両親からの厳しい指導を繰り返そうとしている」
客観的に繰り返そうとする自分に気付けたら、そうなる前に止められるようになっていきます。
最初は難しいと感じるかもしれませんが、少しずつでも変わっていくことができます。
これまでに当社にご依頼のあった経営者さんたちも、認めて変わっていっています。
どうしても自分だけでは難しい、ということでしたらぜひ体験セッションをご検討ください。
自分が自覚していなかった想いに気付き、認められるようになると行動が変わっていきますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人
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株式会社syn
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