怒っている人がいると自分も苦しくなる人の特徴と改善方法
プロアスリートを指導するメンタルトレーナーが伝える、感情との向き合い方コラム。
自分が怒られているわけじゃないのに、怒っている人がいると苦しくなる。
怒鳴っている声が聞こえただけで胸がザワザワする。
他人の感情にすごく左右されてしまう。
別に気にしなきゃいいだけ、と頭ではわかっているのにどうしても気になってしまう。
今回はそのような人に向けて、特徴と改善方法をお伝えしていきます。
人の感情に左右されて苦しむことから解放されたい、という方はぜひ最後まで読んでみてください。
このような人は、「感情の起伏が激しい両親の下で育った経験がある」人が多いです。
以下のような両親がいたのではなないでしょうか。
・仕事で嫌なことがあった日は家の中でも不機嫌だったり怒鳴っていたりしていた。
・ヒステリックで子ども(自分や兄弟)が泣いたら怒鳴ってきた。
・酔っぱらって帰ってきたらいつも母や子どもたちに向かって暴言や暴力を浴びせていた。
このような幼少期を過ごしていると、親の顔色を伺いながら、どうにか怒られないように、暴力を振るわれないように過ごさなければなりません。
そのため他者の感情に非常に敏感になります。
なぜなら帰宅した父や母の機嫌が良いか悪いかが、その子にとってその日が安全か不安な夜になるかの境目になるからです。
そしてもし不機嫌な日だったら、なるべく怒られないように、角が立たないように、親の機嫌を取るように生活することを強いられます。
こうして育った子どもは、大人になってからも上司や同僚の顔色を常に伺いながら生活をするようになります。
幼少期に両親に対して感じていた感情を、相手を変えていることに気付かず、無意識にそのような行動をとってしまいます。
当てはまるかも、と感じた方も多いのではないでしょうか。
それでは、そのような人はどうすれば改善することができるのか考えていきましょう。
最も大切なことは、自分が両親に対して恐怖を感じていた、と認めることです。
多くの場合、そんなことなかったと心の奥に押し殺そうとします。
どれだけ罵声を浴びせられたことを覚えていても、
「それは私が悪かったから」
「お父さんも忙しかったから」
「私のことを思ってくれていたから」
などと、しょうがないできごとだったんだと解釈している人がほとんどです。
もしくは
「昔は怖かったけど今は仲が良いから大丈夫」
「あれは過去のことでもう気にしてない」
などのように過去と今は関係ないと考えている方も多いです。
これは、専門用語で『抑圧』と言い、より現実で起こる問題を大きくしてしまう原因です。
(詳細はこちら)
そうではなく、あの出来事によって自分は人の顔色を伺うようになり、とにかく怒られないような行動をとることに必死になっている、という自分がいることを認めることです。
あなたの両親は感情が安定しておらず、それを見て育ったあなた自身も自分の感情をコントロールできなくなっている。
それは否定したくなる事実かもしれません。
でもそれを否定し続けている限り、ずっと変わることはありません。
まずは自分の幼少期の出来事について認めること、そしてその影響をいまだに自分が受けていることを認めること。
これができるようになるだけで自分を客観視できるようになっていきます。
(これをメタ認知と言います)
自分を客観視して、幼少期の経験を繰り返そうとする自分にブレーキを踏む。
これが最初の一歩です。
それでもどうしても難しい、という場合にはぜひパーソナルセッションをご検討ください。
自分が押し殺した想いを専門家の視点から読み取り、なぜそのように感じてしまうのか、自分では自覚できていなかった想いを明らかにして、手放すところまでサポートします。
実際に寄り添わないメンタルトレーニングを受けてくれた方々の感想でも、
「漠然とした不安がなくなっていてびっくりした」
「誰かが怒っていても人は人だと自然と思えるようになっていた」
「両親に対する本当の想いが衝撃的すぎた」
など、同じような悩みで苦しんでいた人たちも解放されていっています。
(お客様の声はこちら)
人の感情に流されて苦しい、そんな自分がもう嫌だ、と感じているならぜひ体験セッションからお気軽にご連絡くださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事を書いた人
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株式会社syn
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